【イベントレポート】淳風bizQ 地域交流イベント「冬、アート、淳風アトリエ」〜島原のまち写真展、フクアルワークショップ、AIワークショップ〜
2023年12月15日(金)~16日(土)、淳風bizQにて入居企業の(株)F&Iクリエイト、(株)京都エタニティ、(株)マリ主催、京都市創業・イノベーション拠点運営協議会が共催で、地域交流イベント「冬、アート、淳風アトリエ」~島原のまち写真展、フクアルワークショップ、AIワークショップ~ を開催しました。
淳風bizQで働く者として このまちの魅力をより多くのひとに伝えたい、そして地域の皆様と交流したいという想いのもと、地域交流イベントを積極的に開催しています。
○株式会社F&Iクリエイト
設 立:平成27年7月
事業内容:Webデザイン・制作・プログラミング、印刷物デザイン・制作、動画や画像作成などの受託を中心とした制作会社。独自のアプリ開発・サービス運用、EC運用なども行っている。( https://www.atsdesign.jp/ )
○株式会社京都エタニティ
設 立:平成19年11月
事業内容:映像マーケティングを使い、今まで目に触れなかった「京都の魅力(伝統産業・食・観光地・人)」の発信を行っている。WEB・YouTube・TikTok・Instagram・Twitterの運用を的確に行い、日本だけでなく世界へ情報を発信していく企業を目指す。( https://www.jiyuujinn.com/company/ )
○株式会社マリ
設 立:平成29年11月
事業内容:日常での睡眠の妨げになる要素を、人に最も優しい方法で解決するソリューションを提供し、睡眠障害で生じる諸問題の解消を目指す。電波(レーダ)や音を用いた非接触センシング技術をベースに人に負担のない製品開発を行い、自由、快適で安心な睡眠を提供する。( https://marisleep.co.jp/ )
イベント広報資料(京都市ホームページ)
https://www.city.kyoto.lg.jp/sankan/page/0000319801.html
島原のまち写真展 produced by meguri kyoto
淳風bizQの西に位置し、かつて花街・島原の門前町として栄えた嶋原商店街を中心に、物販、飲食、オフィスなど、人々の暮らしが歴史的建造物と共存するしまばらのまち。
本ギャラリーでは、11月下旬に開催した若者たちによる「島原フォトウォーク」(produced by meguri kyoto(※))にご参加いただいた方のうち、8名のフォトグラファーによる写真が展示されました。
「外」ー「非日常」の視点から見た島原の魅力を、普段「内」ー「日常」の視点で見ている地域の方にもご覧いただければと思い、本写真展を開催する運びとなりました。
2日間で多くの地域住民の方に来場いただき、淳風bizQや島原周辺地域の取組を知っていただきました。
※meguri kyotoとは
若いフォトグラファーと被写体モデルの新しい出会いを生み出すことを目的に、主に京都市内で活動しているコミュニティ団体です。写真を媒介に写真展示や撮影旅行等の企画を通してフォトグラファーやモデルの活躍する環境づくりを行っています。
Instagram : @meguri_kyoto
服のアルバム作りワークショップ「フクアル」
着られなくなったベビー服や子ども服、大切な人が着ていた思い出の服など、どうしても捨てられない思い出の詰まった自分の服を使って心のこもったアルバムを作成するサービス「フクアル」。(https://minne.com/items/32395929)
「フクアル」のサービスを提供する、淳風bizQ入居企業の株式会社京都エタニティによるワークショップとして、「お子さんが着られなくなった捨てられない服」と「その服を着ていたときの写真データ」をお持ちいただき「フクアル」を製作するイベントを実施しました。また、アルバム作りの基本的な技術やアイデアを学ぶためのヒントの紹介やガイダンスも実施しました。
当日は親子連れの方がたくさん来られ、素敵な思い出ができました。
京都新聞「やさしいニュース」でも記事にしていただきました。(2023.12.25掲載)
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/1168855
「京都のベンチャー企業と考える未来の生活。AIと共生する社会でどう生きる?」
現在ChatGPTをはじめとする生成系AIと呼ばれる技術を使ったサービスが溢れています。
将来このようなAIに取って代わられる職業があるのではないか?と心配の声が上がっているほどです。
そのような社会の中で将来どんな人になりたいか、AIに取って代わられない人間の良さとはなにかを一緒に考える機会にするべく、淳風bizQに入居する京都のベンチャー企業である株式会社マリの情報学博士である奥村成皓氏を講師に迎え、トーク&ワークショップを、同じ淳風bizQ入居企業のearthcampus株式会社のお部屋にて開催しました。
正しく判断しながら使えば生成系AIは強い味方
ウソか本当かはわからないけど、すごくタメになる話をしてくれる近所の物知りおじさん、小さい子どもの頃にいませんでしたか。
ChatGPTやBardといったテキスト生成系AIは近所の物知りおじさん的な存在だと思う、と奥村氏は語りました。
ひととおり「へーっ!」と思える知識を披露してくれた後に
「知らんけど」
と言い放つ関西のおじさんのイメージです。
チャットAIの回答から得られた情報が正確な情報かどうかは後で調べるとして、チャットAIが面白い・興味深い与太話をたくさんしてくれる存在と捉えると、
「AIの言うことにはウソが混じっている、信用できない。」
というマイナスイメージが和らぎ、少し親しみやすくなりました。
現在のAIは、
「使用者である人間が責任を負う中で、生活を快適にするサポートを担当する」
という立ち位置だと奥村氏は語ります。
AIに仕事を奪われるなどといった焦燥感に駆られる必要はなく、近所のおじさんやいろんな専門家の本や映像などの他にも自分が頼りにする相手が増えたという認識の方が良いのかもしれません。
前提としてAIは頼れるサポートをしてくれる味方であることをさまざまなワークを通じて感じ、その上で現在のAIができること、有効活用の事例、さまざまな問題点などをトークされました。
ベンチャー企業で働くことについて
さらに実際にAIを仕事の中で活用するお話から派生して、奥村氏自身がベンチャー企業である株式会社マリで働いていることについてもお話されました。
株式会社マリは健康情報を取得できる機械を作っている会社です。
しかし、この情報に当てはまる会社は世の中にたくさんあります。
体重計を作っている会社、生体情報を取得する腕時計(スマートウォッチ)を作っている会社、心電図を作っている会社などなど。
その中で株式会社マリは、私たちの日々の生活に欠かせない睡眠、特に睡眠時無呼吸症候群の問題にフォーカスを当て、体に何もつけずに睡眠時の健康情報を取得できる病院向け機械を作っています。
他の会社ができないこと、取り組んでいないこと、自分の会社が情熱を向けられること、自分の会社が得意としていること、これらを明らかにして取り組むことがベンチャー企業にとって大切なことだと奥村氏は語りました。
社会課題の解決など、何か情熱を傾けたいことを持った人が集まるベンチャー・スタートアップで働くことの魅力についても、十二分に伝えてくれるイベントでした。
淳風bizQでは、今後も様々なイベントを企画して参ります。
イベントに関する情報は、
淳風bizQホームページのニュース
淳風bizQの公式Facebook
https://www.facebook.com/junpubizQ/
に随時最新情報を掲載して参りますので、ご興味のある方は是非チェックしてください。
レポート:中島 輔(earthcampus)
フォト:川西 純雅(earthcampus)